人生オセロ

アラサーの日記です。毎週月曜日更新。

15年来の友人からFOした話【前編】

A子との出会いは中学の部活だった。

わたしが中学1年生の途中で転校してきて、そのとき出会ったのだ。

部活では、転校したてでうまく馴染めずにいた。意地悪なことを言われたり、輪に入れてもらえなかった。(嫌なことをしてきたのはほとんど後にキャプテンになる子だったけれど。)

ある日、部活後に自販機の近くでみんなで飲み物を買いに行くとのことで、一緒に着いて行くとA子にはあからさまに嫌な顔をされて傷ついたのを覚えている。
「あぁ、この子もわたしのことをまだよく知らないのに嫌いなんだな。権力がある子の判断に従うんだ。」と思った。

そう、第一印象は良くなかったのだ。



それから半年くらい経ち、部活にも慣れて特に意地悪されることもなくなった。何がきっかけだったか覚えていないが、A子ともかなり仲良くなっていた。


A子とは高校も同じで、クラスは違ってもよく一緒に帰ったりしていた。
そして高校卒業後は違う大学に進学したので、地元で帰省したときに会ったりしていた。


A子は名門大学へ進学し、わたしは地方の大学へ進学した。A子が受かった際は、休み時間もずっと勉強していたし毎日努力して継続できるなんて素晴らしい、尊敬する、と素直に思っていたし、おめでとうと一緒に喜んだ。


最初の違和感は、大学生の夏休み、A子がわたしの大学のある県まで遊びにきたときだったように思う。

わたしは地方の大学に進学したので、観光名所まで行く交通の便が悪いことに不機嫌になっていたようだった。
正確には何が原因で機嫌が悪くなったのかわからないけれど、お土産屋さんでも、気さくな店員さんに対して不機嫌丸出しの対応をしていたのを覚えている。

ランチでは就職のお祝いプレートを用意したり、帰り際に渡すお土産をこっそり準備したりと最後まで楽しくしたい、喜んでもらいたいと思っていた。
しかし帰り際まで不機嫌なままの態度に、わたしはどっと疲れ、「あれ?こんな子だったっけ?」と違和感を覚えた。


それでも尊敬するところがあったし、読む本の趣味も合う。
話していて違和感を感じることがあっても、環境も変わったので当然だろう、わたしが成長できていないのかもしれないなどと考えていた。

しかしその後も違和感は続いていく。

たとえば、今度はわたしがA子の大学のある県へ遊びに行ったとき、行ってみたい雑貨屋さんがあり、一緒に着いてきてもらった。
しかし何も買わなかったというだけで、「来た意味あるの。なぜ行きたかったの。」などと不機嫌になり、その後ずっと引きずること。

恋人ができた話をすれば、A子と会うたびに「2人で撮った写真を見せて。」と言われ、わたしが断れば
「どこも旅行に行かないの?仲が悪いのでは?」等言ってくること。


このような小さな違和感は感じていたけれど、それでも年に1回くらいしか会わなかったので、まあいいか、と思っていた。


しかし、もう離れようと決意する決定的なことが起こった。


後編へ続く。